プラズマ療法の基礎知識(一般):生命プラズマで命は始める

 私たちの細胞の中に「プラズマ」という名前がついているところがあります。


 それは、細胞の一番内側の膜。原形質膜を英語でプラズマメンブレンと言います。原形質膜はたんぱく質でできています。
 たんぱく質の構成要素は、炭素、水素、酸素、窒素。
 たんぱく質の構成要素である酸素は、窒素より電子を多く持つので、窒素よりマイナスに帯電する特性があります。逆に、窒素は酸素よりプラスに帯電します。これを、分子内極性と言います。
 このため、プラズマメンブレンの外側には窒素がそろっていて、内側は酸素がそろっている状態です。

 

 原形質膜のプラスとマイナスの間を電子は常に行き来をしています。この電子の振動を生命プラズマと言います。生命プラズマの振動は、生物の命が終わるとなくなります。

 生命プラズマの振動の始まりは、精子を卵子が受精した瞬間です。
 このとき、全体に薄紫に発光して振動が起こり、生命活動が開始されるのです。

プラズマ療法の基礎知識(一般):電子とは何か

プラズマ療法の世界線は、”電子”の世界

 プラズマ療法の世界線

 プラズマ療法には電子の話がたくさんでてきます。
 そもそも電子とは何でしょうか。

電子とは何か

 電子は、私たちの身体の構造を見ていくと分かってきます。  私たちの身体の構造を小さく見ていくと、骨や筋肉、肺や胃などの臓器があります。

 これは細胞が集まってできているものです。細胞には、核、ゴルジ体、中心体、ミトコンドリアなどの小器官があります。

 私たちの身体の構造の半分以上は水でできています。水の分子式はH2O。
 酸素原子1つに水素原子が2つがくっついている状態です。一つの水分子です。
 便宜上H2Oは、酸素の原子が水素の二つの大きな原子があるというような表現をします。実際にH2Oは、水素は恐ろしく小さくほとんど真球の状態になります。

 最小の原子である水素原子は、陽子が一つと電子が一つで構成されています。
 イメージとしては、太陽と惑星のように、中心の陽子の周りを電子がまわっている状態だと想像されるでしょう。実は、これも便宜上のイメージで、実際の水素原子の様子とは違います。

 実際には、中心の陽子が、雲のような膜に覆われていているように見え、中心の陽子は確認できません。
 電子は、粒子とも波ともとれる両方の性質を持っています。電子は、陽子の周りにエネルギーの「場」を作っています。雲状態に見える所のどこかに「ある」のが一つの電子になります。   

 ちなみに、水素原子の陽子を太陽の大きさにすると、電子は太陽系の最外角の距離です。陽子と電子の間は何もありません。私たちの体は、原子のサイズにまで細かく見ると、実は隙間だらけです。

 電子はまだ科学的にも解明されていない事物でもあります。
 プラズマ療法はこの電子が主役です。

プラズマ療法の基礎知識(一般):電子と生命の関係

電子(e-・エレクトロン)は生命に必須のもの

プラズマ療法は、装置で体内に電子を発生し、プラズマウォーターを飲むことで、電子を体内に増やし、結果的に細胞レベルで体を元気にしていくのを目的とした療法です。

地球上のすべての生命体は、電子を利用して生命活動をしています。電子と私たちの身体の関係は、地球の歴史をひも解くと良く分かります。地球は太陽系の中にあり、太陽系は8つ惑星を持ちます。しかし、その惑星の中で唯一、地球だけが莫大な量の遊離した電子を発生させているのです。

現在の地球

地球は、月という衛星を持ちます。月は、岩石でできた星です。地球の表層部分は地殻といい、薄い岩石で覆われています。中部はマントルが対流している状態です。中心部には核があります。
マントルは地球の体積のおよそ8割を占める個体で、常に移動しています。物質と物質がぶつかると遊離した電子が発生するので、マントルの対流などで膨大な量の電子が常に放出されている状態になっています。

地上には雲が発生していて、地表にときどき雷が落ちます。
地表に雷が落ちたとき、同時に宇宙では花火のような逆放電現象が起きています。地上には雲が発生していて、地表にときどき雷が落ちます。
地表に雷が落ちたとき、同時に宇宙では逆放電現象が起きています。この地上に落ちる雷は電子(e-: エレクトロン)で、宇宙に花火のように放電しているのは陽電子(e+: ポジトロン)になります。こうした流れから本来、地上から数キロの大気中には、電子しか存在しない状態になっています。

地球が、最初から地表とマントルを持つ構造であったかというと、そうではありません。現在のような構造になったのは、およそ45億年前だと考えられています。

原始地球と電子と生命誕生

地球が、月という惑星を持ち、現在の形になったのには、諸説あります。
その中での現在の有力な説は、ジャイアント・インパクト説です。
この説では、約45億年前、原始の地球に現在の月のサイズの大きな惑星「ティア」が激突したと考えられています。

ティアと地球の衝突は、すさまじいエネルギーでした。この衝突で、地球上の岩石という岩石が溶けました。地球の地軸は約23.4度傾いた状態ですが、この傾きは、ティアと地球がぶつかったときだと考えられています。また、この時に宇宙に飛び出した岩石が集まり、月が生まれたと考えられています。

次第に表面は冷え、地殻ができます。地球内部は核とマントルが形成されました。マントルは常に対流し、地表とマントルがぶつかり、膨大な量の遊離した電子が発生します。

発生した膨大な量の遊離した電子は地球を覆い、地球の周りに地磁気を形成します。子の地磁気は結果的に、太陽風などの宇宙線から地球を守っている状態になっています。

原始の海の誕生

現在の地球は海に覆われています。この大量の水はどこから来たのでしょう。以前の学論では、地球に衝突した彗星の核が溶けて海になったとされていましたが、最近の学論では、海の水は地球にもともとある岩石の結晶水だという説が有力です。

結晶水とは、岩石についている水のことです。
例えば、食卓塩(NaCl)は、厳密には、NaCl(H₂O)x として存在します。食卓塩の器に米粒が入っていることがあります。この米粒には湿気を取るという意味があります。塩が湿気を吸収すると、岩塩に戻って使いづらくなりますね。原始地球がティアのぶつかった衝突で、地球の岩石が溶け、岩石の中にあった結晶水が空気中に解き放たれました。地表は時間をかけて次第に冷えてきます。空気中に放出された水は、雲を形成し大量の雨を地表に降らせます。次第に、海を形成します。

当時は現在の地球と大気の条件が違います。二酸化炭素濃度が多く、400℃の気温、360気圧くらいであるとも言われています。現在の地球上(25℃、1気圧)では、水の沸点は100℃です。しかし、生命が生まれた頃の地球では、海水は高温になっても気圧が高いために蒸発しませんでした。
この高圧の大気の中に雷が落ちていたと言われます。雷の共鳴音は地球を包みます。振動は層をなして地球を包み込みました。この何種類もある振動は、シューマン振動とも呼ばれています。

炭素の六環構造の誕生

海の中に、興味深い現象を起こす物質が誕生しました。 それが炭素の六環構造を持つ物質です。炭素の六環構造は、トライポロジーで電子が自然発生することが分かっています。

似たもの同士が引き合い、次第に大な構造になっていきます。

さらに、炭素の六環構造と五環構造が一緒になった物質が生まれます。この物質は、電子を生み外に放出できました。電子供給体といいます。

電子を放出しはじめた物質は、情報伝達ができるようになります。エネルギーという物理的な観点で言うと、生命の定義は電子を発生して受け取るという、「情報伝達」ができることが挙げられます。

自分と同じ物質があることを確認した物質同士は、次第に集まり始めます。物質は集まることにより、生命へと進化を遂げます。

こうしてできたのが生命体の基礎になるDNAです。

ちなみに、それぞれの塩基の電子分布は下記のようになります。

プラズマの装置にかかると…アポトーシス編

アポトーシス「プログラム細胞死」

 アポトーシスは正常に個体をたもつために欠かせない機能の一つです。日本語では「プログラム細胞死」と訳されることが多い言葉です。プラズマ療法でも、アポトーシスを健康に向かう重要な機能として考えています。

アポトーシスとは

 アポトーシスとは、ギリシャ語で「apo:離れる」と「potosis:落ちる」の合成語で、「木から枯葉が落ちる」という意味のが単語を語源としています。実際に、枯葉が落ちるのもアポトーシスの作用です。

 身近なアポトーシスの例は、胎児の手指が形成されるときに指と指の間の境界の細胞が死ぬことや、オタマジャクシがカエルになって消えることなどが挙げられます。
 胎児の指は、最初はボートのオールのように水かきのように1枚の板のようになっていますが、アポトーシスによって指同士の境界の細胞が死に、それぞれの指が一本一本独立していくことで指が形成されます。

細胞数の調整に使われる「アポトーシス」

 人間のような生命体は、多細胞生命体です。
 しかし、地球上のすべての生物の8割は単細胞の生物です。

 単細胞の生物の細胞の場合、細胞分裂を繰り返して、数が増えていきます。基本的に自然死はない状態です(細胞が圧迫されて物理的に潰れることや、温度上昇で細胞機能が耐えられなくなったことでの死はあります)。
 かたや多細胞生物の場合、分裂のたびに無尽蔵に細胞が増えていたのでは個体を維持できない状態になります。そのため、多細胞生物は1個体あたりの細胞数がおおよそ決まっています。

 多細胞生物は、古くなった細胞は新しい細胞に切り替えていきます。
 新しい細胞を作るときには、元の細胞の設計図(DNA)をコピーして作ります。新しい細胞ができると、ミトコンドリアから発信するアポトーシスの信号により、不要になった細胞は、解体・分解されます。

 細胞分裂のときにDNAがコピーミスして生じた健全ではない細胞や、何らかのストレスなどによって発生した不完全な細胞もアポトーシスによって分解されます。

 正常にアポトーシスが機能していない場合には、糖尿病などの慢性疾患や疾病としてのがんなどの病気を引き起こすことがあります。

アポトーシスが誘導される条件

正常なアポトーシスが誘導される条件として、下記が挙げられます。

1・デスレセプターのシグナル伝達(細胞死を促す信号)
2・シトクロムCの遊離
3・がん抑制遺伝子p53が遺伝子p63よりも優位に働く
4・十分な量のATPがあること
この4つの条件がそろうと、正常なアポトーシスが起こります。

 

プラズマ療法とアポトーシス

 プラズマの装置にかかると、ミトコンドリアが活性化され、正常なアポトーシスを誘発されやすくなります。正常なアポトーシスにより、コピーミスなどで生じた不健全な細胞は、解体処理されます。
 どうして誘発しやすくなるのでしょうか。アポトーシスの4つの条件とプラズマ療法の関係をみていきましょう。

1・プラズマ療法とデスレセプターのシグナル伝達

 ミトコンドリアの内膜には、デスレセプター(Fas、TNFαR、DR3、DR4、DR5)と呼ばれる箇所があります。ここからシグナルが伝達されます。このシグナル伝達は、ミトコンドリア内膜の電位が上昇することで起こることが分かっています。

 プラズマ装置にかかると、体の中のすべての内膜に電子が発生します。当然、ミトコンドリア内膜にも電子が発生します。内膜の電位が上昇します。このため、デスレセプターのシグナルが発信されやすくなると考えられています。

2・プラズマ療法とシトクロムCの遊離

 シトクロムCは、ミトコンドリア内膜にある電子伝達系の複合体Ⅲにあります。プラズマの装置にかかりこの内膜に電子が発生します。発生した電子がミトコンドリアにある一酸化窒素合成酵素を刺激してNO(一酸化酵素)が発生します。

 シトクロムCは、中心にヘム鉄を持っています。このヘム鉄と一酸化窒素が硝酸反応を起こして、中心のヘム鉄が崩壊します。これにより、シトクロムCの遊離がおこります。

3・プラズマ療法でがん抑制遺伝子p53が遺伝子p63より優位に働くようになる理由

 プラズマ療法は、酵素を活性化することが分かっています。プラズマ装置にかかると細胞内のDNAリガーゼや、遺伝子修復酵素などが活性化します。こうして、がん抑制遺伝子p53が、遺伝子p63より優位に働くようになります。

4・プラズマ療法とATPの増量

 ミトコンドリア内膜に電子が発生することで、マトリクス内のプロトン(H+)勾配が高くなります。マトリクスにはATP合成酵素は、水力発電のようなシステムでエネルギーを生み出し、ATPを合成しています。水替わりの水素イオン勾配が高くなるので、より一層ATPを生産できるようになります。
 また、プラズマ療法での酵素活性により、体内のATP合成酵素が活性化することでもATPをより生産しやすくなります。

 このように、プラズマ療法は、正常なアポトーシスを起こす4つの条件にアプローチできます。そのため、根本的な体質改善などに貢献できると考えられています。

プラズマ療法の基礎知識(一般):ATPサイクル

ATPとは

ATP(アデノシン三リン酸)とは、人の活動エネルギーとはなる物質です。人体を車に例えると、ガソリンにあたります。

ATPの構成要素はリン酸が三つにとアデノシンです。さらに、アデノシンの構成要素にアデニンがあります。このアデニンは私たちのDNAを構成する物質の一つです。

私は、食物のたんぱく質、炭水化物、脂質から、呼吸で吸う酸素を作り水素を取り出します。
取り出された水素は、細胞のミトコンドリアにある電子伝達系に渡り、合成酵素で利用されます。

ATPサイクル


ATP合成酵素は、ADP(アデノシン二リン酸)とリン酸を合成してATPを生産しています。生産されたATPは小器官に行き、リン酸を一つ手放しADPになります。このときにエネルギーを放出します。
ここで生じたADPはATP合成酵素に戻り、ふたたびリン酸と一緒になりATPになります。この循環を「ATPサイクル」と言います。

プラズマの装置にかかると何が起こる?~ATP編

プラズマの装置でATPはどうして増えるのか、今回はその仕組みを分かりやすく解説していきます。

そもそもATPとは…

そもそもATPってなんでしょう。
ATP(アデノシン三リン酸)とは、人体を車に例えるとガソリンの役割を果たしています。主に、細胞内のミトコンドリアにあるATP合成酵素で生産されています。
私たちは食べ物で取り込んだ有機物を、呼吸で吸った酸素を使って二酸化炭素と水に分解します。そして、有機物から取り出した水素イオンをミトコンドリア内の電子伝達系まで運んでいきます。
運ばれた水素イオンは、ミトコンドリアの内膜から膜間腔にポンプで吸い上げ、ATP合成酵素でATPの合成に使用されます。
ATP合成は呼吸の最終地点でもあるのです。

ATP合成酵素

ミトコンドリアの内膜には、ATP合成酵素と呼ばれる酵素があります。ここでは水力発電所が水の高低差を利用して発電するように、水素イオンの勾配差を利用して発電をしています。発電したエネルギーを使い、ADP(アデノシン二リン酸)とリン酸を一つ合成し、ATP(アデノシン三リン酸)を生産します。

プラズマの装置にかかるとATP生産がどう変化するのか

プラズマの装置にかかるとどうして、ATPの生産量が増えていくと考えらえているのでしょうか。二つ理由が挙げられます。

一つめは、プラズマの装置にかかって体内に発生する電子がATP合成酵素を刺激している点です。プラズマは体内の酵素が活性化していきます。そのために、ATP合成酵素も活性化してATPをより生産できるようになります。
二つめは、ミトコンドリア外膜にも電子が発生する点です。これにより水素イオンの勾配がより一層高まり、ATP合成酵素の生産量が増えていきます。
この二つの理由により、ATPの生産量が増えると考えられています。

プラズマの装置にかかると何が起こる?~血流編

プラズマパルサー、およびプラズマAIASにかかると、体にどんな変化があるのでしょう。ここでは、血流の例を見ていきます。

そもそも、赤血球はもこもこして移動している

血液中の赤血球には核がありません。細胞の内側が電気的にプラスに偏り、外側ではマイナスに偏っています。これを、細胞内極性といいます。電気的偏りがあるため、赤血球同士がくっついて凝集しやすい状態です。通常、血管内の赤血球は、10~20個程度凝集した状態で流れています。

装置にかかると物理的に血液がサラサラ流れる

プラズマの装置にかかると、赤血球の細胞膜に電子が発生します。これで、赤血球内の電気的な偏りは解消します。装置に掛かっておよそ3分から5分で、凝集して流れていた赤血球が、次第にひとつひとつ個々に離れて流れていきます。もこもこと移動していた赤血球が、サラサラと血管中を流れます。血流の改善とともに、血中の酸素供給量も増えていきます。

血管内にNO(一酸化窒素)が発生

装置にかかると血管壁にも電子が発生します。
発生した電子が血流に乗るとローレンツ力が生じて、電子が血管壁に押し戻されます。押し戻された電子は、血管壁にある一酸化窒素合成酵素を活性化します。これにより、血管内にNO(一酸化窒素)が発生します。
NO(一酸化窒素)は血管拡張作用があります。そのため、より血流が改善していきます。

第14回バイオレゾナンス医学会全国大会に田丸先生が登壇します

2023年7月16日 10:00~
第14回バイオレゾナンス医学会全国大会「実存的変容に手が届く生き方」が開催されます。
田丸先生が登壇します。

オンライン配信の視聴チケットのお申込みは、当日7月16日のAM7:00まで受け付けています。

詳しい内容、および配信視聴チケットのお申込みは、
第14回バイオレゾナンス医学会全国大会「実存的変容に手が届く生き方」のホームページ(https://www.bio-resonance.jp/zenkoku14/)にてお願いします。