目次
ミトコンドリアって何? いろんな生物と体内で共生。生かされている人間。
科学は事実確認をする学問
科学は事実確認をする学問ですが、世の中を100%とすると95%も世の中を分かっていません。
しかし、その5%の発見で、私たちは、テレビを使ったりパソコンで仕事をしたり、飛行機や電車に乗ったり、スマートフォンをいじったり、高層ビルを建てたりと、便利な生活をしているのです。
これは、事実確認ができたうえに、可能な範囲で作り上げてきた結果です。
プラズマ療法は科学の分野から誕生しました。「プラズマ療法」で目指しているのは、
細胞内にある小器官であるミトコンドリアの活性です。
これにより人を健康に導くことが可能であるとの考えからです。
ところで、ミトコンドリアって体にどんな働きをしているか分かりますか。
そう言われてもピンとこない人もいるでしょうから、今回は、ミトコンドリアの紹介をしようと思います。
実は人間は、他の生命体と共生し、彼らによって生かされているのです。
ミトコンドリアとは。
ミトコンドリアというのは細胞内にある小器官です。
この小器官は、私たちの一つの細胞に300個以上多いところで1000個以上(私たち人の細胞は、諸説あり37~60兆個あるといわれています)存在します。
腕を動かしたり、歩いたり、考えたり、私たちが活動するために使うエネルギーを、
すべて作り出しているのがミトコンドリアです。
長い長い地球生物の歴史をさかのぼると、元はロドシュードモナスという単細胞の生物だったといわれています。
かわいいピンク色をしています。ロドシュードモナスのロドは「緋色」という意味で、
日本名は緋色非硫黄性細菌といいます。
だから、人の体でもミトコンドリアの多い器官は赤いのですよね。
例えば、心臓とか筋肉とか、赤い箇所がありますよね。
ミトコンドリアのもとのロドシュードモナスはどうして多細胞生物に寄生したのか
ロドシュードモナスは、25億年以上前の地球上にまだ酸素がない時期に生きていた生物で、
酸素呼吸はできません。ところが、25億年前のある日、なぜだか理由がわかっていませんが、
植物プランクトンが大量発生して光合成を始めます。
そのため地球上には今までない「遊離した酸素」が大量に大気中に充満しました。
酸素は、ほかの物質にくっつきやすい傾向があります。
たとえば鉄は酸素がくっついて錆びますが、あのような状態で、ほかの物質にくっついて存在していたのです。
それが、光合成した植物性プランクトンから発生し、単独で遊離した酸素の状態で、空気中を漂い始めたのです。
しかも大量に。
私たち人間は酸素を使う生命体なので、酸素は安全なものだと錯覚しているのですが、
酸素は本来猛毒です。
今の空気にある酸素濃度は20%ですが、これが倍の40%になると肺は酸素が吸着し焼け死んでしまいます。
鉄が酸化して錆びるように。
驚いたのは、ロドシュードモナスでした。酸素が充満した中では、生きていけないからです。
そうして、生きていくのができなくなったロドシュードモナスは、空気が届かない地下に逃げるか、
海底3000メートルの海底に逃げました。
それでも、逃げ遅れたものがいました。
彼らがどうしたかというと、隣にいた他の生物の中に、逃げこんだのです。
命がかかっていますから、ものすごく必死だったんでしょうね。
ちなみに今でも、地下に逃げ込んだタイプのロドシュートモナスには、出会うことができます。
日本では、田んぼを1mくらい掘ると、ロドシュードモナスが出てくるんですよ。
ATPというエネルギー
ロドシュードモナスと他の生物と違う点は、ATP(アデノシン三リン酸)というエネルギーを持っていることでした。
このエネルギーはとても大きくて、それまでの細胞とは違うことが起こりました。
自分の意思で、動くようになったのです。
これが、動物という生命体の誕生です。
動きはじめると、問題が起こります。
動くのはエネルギーをとても使いますから、お腹がすきます。
エネルギーがなくなるとどこからかエネルギーを調達してこないといけません。
どこから調達すればよいのか。
簡単なことでした。隣の単細胞生物を食べてしまえばいいのです。
そうして、隣の生命体をパクンを食べたのです。
実際には食べたといっても包み込むようになるのですが、そうして食べたものは、
細胞内で溶かされて、必要なものを取ったあと、無駄なものは排出していまいます。
私たちが食物を食べて、排便するのと同様にです。
これは、恐るべきことに捕食の始まりです。
生物たちは、食べられて解け食べられて解けを繰り返していましたが、
あるとき、食べられても解けない生物が現れました。どうしようか。
解けない生物は細胞内で役割分担をはじめ共生することになります。
これが多細胞生物の始まりです。
これが、私たち多細胞生物の祖先になります。
エネルギー担当のミトコンドリア
私たちの細胞に一つ300以上あるミトコンドリアは、このように、もとは別の生物でした。
ミトコンドリアのもつATP(アデノシン三リン酸)という、エネルギーは今私たちが使っているエネルギーで、
それを生み出す担当をしているのです。
その他、ミトコンドリアはまだ重要な役割もしていくので、おいおい紹介していく予定です。
プラズマ療法では、ミトコンドリアを元気にして、細胞レベルから人体の健康を目指した療法です。